彼氏のはずが

 

「じ、実は…海斗にプロポーズされたの。」

 

 

えっ!!!?

 

 

プロポーズ!!!?

 

 

「うそ!!!!?ほんと!!!?」

 

 

つい大声が出る。

 

 

お姉ちゃんは、真っ赤になって、俯いた。

 

 

そういう仕草が可愛いんだよね。

 

 

 

「おめでとう!!良かったじゃん!!!」

 

 

 

四年も付き合ってるもんね。

 

 

そりゃあ結婚するか…

 

 

海斗さんお姉ちゃんにゾッコンだし。

 

 

 

「でね!今度の日曜日ドレス選びに式場まで着いて来て!」

 

 

顔の前で、手を合わせ真っ直ぐに私を見る。

 

 

 

「海斗さんは?そういうのは、海斗さんと行かなくていいの?」

 

 

私の言葉にシュンと下を向く。

 

 

「海斗は、急に仕事が入って…」

 

 

 

なるほど。

 

 

海斗さんの代打か。

 

 

「いいよ。」

 

 

私の答えにお姉ちゃんは、パーと花が咲いたように笑った。

 

いいなー。

 

 

結婚かー。

 

 

私もいつか章司と結婚したいな。

 

 

あー。章司に会いたくなってきちゃった。

 

 

 

________
____

 

 

 

そして、約束の日曜日。

 

 

「七美?!!」

 

 

指定された場所に向かうと式場の前で、お姉ちゃんが笑顔で、ブンブンと手を振っている。

 

 

お姉ちゃんが結婚式場に選んだのは、今大人気で話題のゲストハウス。

 

 

白を基調にした可愛いらしい建物がお姉ちゃんらしい。

 

 

さっそく担当のプランナーさんと衣装ルームに向かった。

 

 

 

うわっーー!!!!

 

 

凄い!!!

 

 

 

衣装ルームには、真っ白な純白なドレスから色鮮やかなカラードレス、ハイセンスな柄のドレスまで、ズラーッとビッシリ並んでいた。

 

素敵ーー!!!

 

 

私は、目を輝かせた。

 

 

 

「何着か気になるドレスがあるの!見てくれる?」

 

 

お姉ちゃんは、そう言って、プランナーさんに案内されてフィッティングに向かった。

 

 

私は、真っ白なウエディングドレスを手に取る。

 

 

綺麗…

 

 

フワフワでキラキラ光り輝いている。

 

 

 

女の子は、こういうドレスにやっぱり憧れるよね?。

 

 

違うドレスも見ようと視線を上げた時ふと見慣れた背中が目に入った。

 

 

えっ?

 

 

章司…?

 

 

その人物が横を向いた時横顔がバッチリ見えた。

 

 

やっぱり!!

 

 

章司だ!!!

 

 

「章司!!」

 

 

私は、笑顔で章司に駆け寄る。

 

 

章司は、私を見て目を見開いた。

 

 

「な、七美…」

 

「どうしたの!?こんな所で!すっごい偶然!!」

 

 

章司に会えたことが嬉しくてついつい興奮してしまう。

 

 

章司の顔は、なぜか引きつっていた。

 

 

「章司?」

 

 

その時章司の背後から章司を呼ぶ高い声。

 

 

章司が少し動いたおかげで、その人物と目が合った。

 

 

わぁーー!!

 

 

綺麗!!

 

 

そこには、真っ白なウエディングドレスを着た真っ白な肌の女性。

 

 

章司のお姉さん?妹さん?

 

 

とにかく挨拶しないと!!

 

 

「初めまして!!章司のか…」

 

 

「こ、こちら!俺の会社の後輩の一ノ瀬さん!」

 

 

章司が私の言葉に被せて言った。

 

 

ん?

 

 

会社の後輩?

 

 

私は、章司を見上げた。